カーポンニュートラルの実現のためには、まずCO2の排出を抑えることが重要な課題です。2021年に策定された「グリーン成長戦路」では、2050年カーポンニュートラルの実現のためにより具体的な指針が示されました。
その中には「農作物等のCO2固定能力を高め、農作物残渣やバイオ炭等の形で積極的に地中に投入することにより、農地が果たす炭素貯留効果を高め、併せて土壌の肥沃度を回復させようとする取組が各地で始まっている。」とあります。
バイオ炭を地中に投入すれば燃焼されない限りCO2は大気中に放出されることはないとされていますから、これが実現できれば、CO2の排出量を抑えられると同時に、バイオ炭で肥沃になった農地ではCO2を吸収してくれる植物を効率よく栽培することができ、理想的な循環を生み出すことができます。2020年にJクレジット制度で「バイオ炭の農地施用」がCO2削減の方法として追加されたことにより、バイオ炭の利用で生じたCO2削減量をクレジットとして売却できることにもなりました。
カーポンニュートラルへの挑戦は容易なことではありませんが、ひとつの大きな可能性としてCARBON +αを知っていただければ幸いです。
この思いと技術に賛同していただける企業様と共に循環型社会形成の事業化へと取り組み、日本の技術を世界へと羽ばたかせることが、私のこれからの要です。