環境問題に対する思いと熱分解との出会い
私の育った時代はまさに高度経済成長期。それは産業公害が環境を悪化させていった時代でもありました。私は機械いじりが好きで、それが高じて自動車整備の仕事に就き、自分の会社を興すこともできましたが、自身が関わる自動車の排気ガスが大気汚染の原因になっていることへの後ろめたさや悔しさは感じていましたし
私の育った時代はまさに高度経済成長期。それは産業公害が環境を悪化させていった時代でもありました。私は機械いじりが好きで、それが高じて自動車整備の仕事に就き、自分の会社を興すこともできましたが、自身が関わる自動車の排気ガスが大気汚染の原因になっていることへの後ろめたさや悔しさは感じていましたし
機械技術は得意でしたが熱工学は未知の世界でした。しかし、熱分解の技術を究めれば絶対に役に立つという確信があり、50歳にしてゼロからの勉強を始め、ひたすら研究開発を繰り返してきました。そのうちに周囲の協力で大学の研究員として学ばせていただく機会があり、研究や技術開発をさらに深化させることができ
安全で環境によい装置を究めるために豊富な分析、実証研究を行い脳大なデータの集積を続けました。20年という年月はかかりましたが、結果として国内外において炭化装置の特許、処理方法の特許再資源化などの特許を取得することができました。CARBON+Qは、これらの成果を形にした製品です。他には
カーポンニュートラルの実現のためには、まずCO2の排出を抑えることが重要な課題です。2021年に策定された「グリーン成長戦路」では、2050年カーポンニュートラルの実現のためにより具体的な指針が示されました。その中には「農作物等のCO2固定能力を高め、農作物残渣やバイオ炭等の形で積極的に地中